かつてのバブル期の生命保険といえば、配当が支払われていたこともありました。こうした配当の支払われる保険と、そうでない保険とがありますが、その違いは?
運用成績次第で支払われる配当
生命保険会社は、顧客から徴収する保険料を将来の保険金支払いに備えるのですが、支払いまでの間、保険料を国債や株式などの市場で運用し利益を上げています。よく、ニュースなどで「機関投資家」という言葉を耳にされるかと思いますが、この「機関投資家」には、生命保険会社が含まれます。
このように、株式市場などで運用して保険会社が得られる見込みの利率を「予定利率」と言い、現在は。年1.65%といったところが多いようです。単純計算で、100万円に対し1万6000円の利益を得るということです。この予定した利率よりも、さらに運用益が出た場合に、その一部を保険加入者にも還元しましょうというのが配当なのです。
5年ごと利差配当は、無配当より保険料が高い
終身保険には、「5年ごと利差配当終身保険(利差配)」と「無配当保険」があります。5年ごと利差配当終身保険は、株式市場などで得られた「予定利率」を大きく上回る利益を得た場合、5年ごとに配当として加入者に還元します。ただ、昨今のように株式市場が低迷している状況では、大きな配当は期待できないかもしれません。
一方、無配当保険とは、こうして保険会社が運用益をたくさん計上しても、加入者には還元されません。加入者には損な話ですが、その分、毎月の保険料は低く設定されています。配当などあてにしていない人には、無配当保険がいいでしょう。