2011年8月24日水曜日

元外資系生命保険会社の営業マンから見た「なぜ外資系生保が強いのか?」

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 かつての生命保険の営業といえば、「生保レディ」という言葉もあるとおり、女性が圧倒的に多くいました。これは、第2次世界大戦後、戦争によって未亡人となったご婦人方の雇用対策で生命保険会社がその営業として受け入れたからだと言われています。以降、生保の営業=女性というイメージとなっていったのです。ところが10年ほど前からか、ビシッとスーツを着こなし、パソコン片手に営業にまわる男性営業マンが増えてきました。

 こちらは、主に外資系の生保営業マンで、かつては私もそんな一人でした。いかにもカッコよさそうに見え、仕事をバリバリこなすイメージですが、立派に仕事をこなす女性もたくさんいて、男性だから優秀なんてことはありません。でも、実際に外資系生保はえ、日本生保の牙城を少しずつですが侵しつつあります。では、なぜ、そんなに外資系は優れているのでしょうか?営業マンのレベルや商品内容など、それぞれに差もあるのかもしれませんが、私はもっと根本的なところに原因があると思っています。数年前、ある新聞にこんな投書が載っていました。

 その内容は、旧西ドイツで働いていた方からのもので、「旧西ドイツの鉄道会社は、ラッシュ時に運賃を割引している。これは満員電車でお客様に窮屈な思いをさせているから運賃を割引しているのだ。ところが日本ではどうか。昼間の時間に、乗客を増やしたいという鉄道会社の思惑で割引を導入している。おかいしいのでは」といったものでした。この投書だけで、外資系は顧客本位で日本の会社はそうでないとは言いきれませんが、でも私は「顧客本意」の本質を見たような気がします。すべてにおいて外資系が優秀とは言いませんが、こういった「顧客本位」ということにおいて、まだまだ見習うべき点も多くあると思います。